正式名称は富山県利賀芸術公園です。1973年に5棟の合掌集落を移設し、利賀合掌文化村を創立したのがはじまりです。1976年に演劇家の鈴木忠志さんが所有する早稲田小劇場(現:劇団SCOT Suzuki Company of Toga)が活動拠点を東京から利賀地区(当時は利賀村)に移しました。
1982年に磯崎新さんが野外劇場を設計・建築して、日本で初の世界演劇祭「利賀フェスティバル(現:SCOTサマー・シーズン)」を開催。山奥の過疎地に13000人の観客が訪れました。この年以降毎年、世界の舞台芸術家が利賀に集まるようになり、1994年にシアター・オリンピックスが創立され、2019年までに9回世界各地で演劇祭が行われています。
1994年に施設が富山県に移管された後も整備が進み、現在では7つの劇場、稽古場、200人が宿泊可能な宿舎がある、舞台芸術の一大拠点となっています。
2022年8月26日から9月11日にかけて、3年ぶりに利賀フェスティバルが開催されています。屋外、屋内の会場には沢山の演劇ファンが訪れ、秋の訪れと演劇を楽しんでいます。なお演劇の観戦は完全予約制となっています。