1849年に前田利保が隠居のために富山城内に造営した千歳御殿の正門として建てた、富山城唯一の現存建築遺構です。
1872年に千歳御殿が解体された際、千歳御門は富山市米田の豪農に払い下げられました。そのため富山空襲を逃れました。
2005年に所有者が富山市に寄贈。2006-08年に富山城址公園内に移設後、2012年4月から常時開門しました。
門は総欅造りで、門形式は三間薬医門(さんげんやくいもん)といわれる格式の高い城門建築。
桁行(正面)が約6mで梁間(側面)が約2mです。現存する同形式の門は東大の赤門(旧 加賀屋敷御守殿門)だけです。